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タルタロス


ラスボス

・場所:タルタロスの体内

必要なイラストの枚数:2枚
  1.タルタロスに取り込まれてしまったところ。 イメージ画像表示
  2.段々と肉体を侵蝕されているところ。 イメージ画像表示




 ★ シーンイラスト1から開始


【アーシャ】
「――――――!?!?」


目を覚ますと、アーシャはいつの間にか
紫色のぶよぶよした壁に囲まれた場所で
手足をその壁にめり込ませている状態だった。


【アーシャ】
(ここは・・・どこ?)


状況を確認するために周囲に目をやるが
どこを向いても直ぐ目の前は壁だった。


良く見るとその壁が
脈動しているのが分かった。


【アーシャ】
(あの大きな怪物にやられて・・・
 その後どうなったっていうんだろう?)


アーシャは先ほどの戦いのことを
思い出していた。


【アーシャ】
(!? この感じは・・・)


そして自分の周囲全体から
先ほど戦った相手と同じ魔力のうねりを
感じられることに気が付いた。


【アーシャ】
(まさか!? あの怪物の・・・体内?)


アーシャはすぐさま手足を壁から
引き抜こうとするが、びくともしない。
いや、手足に全く力が入らない。


まるで自分のものではないかのように
感覚すら感じられない。指を開いているか
閉じているかすら判断ができない。


【アーシャ】
(そんなぁ・・・なんで・・・)


アーシャが自分の置かれた状況に
困惑していると、アーシャの目覚めに
呼応するかのように壁が脈打ちが激しくなる。


腕と腿に違和感を感じで目を向けると
四肢を包んでいる肉のような何かが
体の中心へ向けて這い上がり始めていた。


【アーシャ】
(なっ!? まって! やめて!!)


 ★ シーンイラスト2に切り替え


頭を振って暴れるが効果はなく
肉の壁はどんどん這い上がってくる。


べちょっとした気持ち悪い触感の後に
何かが浸み込むような感覚に襲われる。


そして、その飲み込まれた部分は
少し経つと、指先と同じように全く感覚が
感じられなくなっていた。


【アーシャ】
(うそ・・・)


アーシャの中で1つの仮定が生まれた。
しかし、心がそれを否定する。


【アーシャ】
(やだ・・・そんなこと・・・
 そん・・そんなわけ・・・あるわけ・・・)


顔を真っ青にしてガクガクと震える。
自分の推測を認めたくない。



――肉体を侵蝕されているなんて――


違う、触れられた部分が毒か何かで
麻痺してるだけだ。それが治れば
ちゃんと動くに決まっている。


そうだ、そんなことより、まずはここから
抜け出さないと。手足が動かなくても
魔力を放出させればどうにかなるかも。


そう思っていつものように
魔力を体にみなぎらせようとして
アーシャは気づいてしまった。


自分の中を駆け巡る魔力が
あの怪物と同じ禍々しさを
放っていることに。


【アーシャ】
「いやっ、いやあああ!!!!!」


アーシャは自分の推測を認めてしまった。
自分が怪物に取り込まれる最中であると
認めてしまった。


【アーシャ】
「いやっ! なんで!? なんでぇ・・」


もう何をどうすればいいのか分からず
嘆き、喚き散らす。


しかし、その慟哭は虚しく響くだけで
アーシャの体を侵蝕する肉壁の動きは
止まらない。


そのうち、上半身も段々と力が
入らなくなり、声も出せなくなっていった。


【アーシャ】
「うぅ・・あっ・・やっ・・・・いぁ・・・」


意識も混濁し、酷い倦怠感に襲われた。


【アーシャ】
(いやぁ・・・やだよ、こんなの・・・)


アーシャの意識は闇の中へと沈み、
アーシャの体も肉壁の中へ沈んでいった。