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戦闘に勝利

<アーシャ>
結局、全ての封印を解くことになっちゃったね・・・
<少年>
だー!! 間に合わなかったかあ!
<少年>
おい、こら!
なんてことしてくれたんだよ!!
<アーシャ>
いや、これは、あの〜
成り行き上、仕方なかったというか・・・
<少年>
仕方なかったじゃ済まねえんだよ!
もう、こうなったら、大本を直接叩くしかないか・・・
<少年>
よし、とりあえずお前も一緒に来い!
森がこんなになっちまった責任、取ってもらうからな!
<アーシャ>
え? 一緒にってどこへ?
というか、その前に聞きたいことが…
<少年>
道中で話してやるから、とにかく来い!
時間がないんだよ!


少年と一緒に森を進むアーシャ

<アーシャ>
森の精気がさらに失われていってる・・・
<少年>
ああ、あんたが封印を解いちまったせいでな。
<アーシャ>
エルデバームの封印が解かれることと
森の精気が失われることに、どんな関係が、
<少年>
森の精気をエルデバームが吸い上げてんだよ!
<アーシャ>
森を守るためにいるエルデバームが
なんでそんなことを?
<少年>
確かにエルデバームはこの森が最善の状態を
保っていられるように、森を統括してる。
<少年>
大昔に不毛の地だったこの場所が
こんな立派な森に成長したのも、1世紀前の大戦で
森に火が放たれた時に、この森が死滅しなかったのも、
<少年>
全部、エルデバームがいてくれたおかげだ。
だけど・・・ もう寿命なんだよ。
<アーシャ>
寿命?
<少年>
設計書に書かれた耐用年数を、もうとっくの昔に
越えちまってんだ。
<少年>
そして、同じように設計されたシステムの全ては
例外なく、1分1秒でも長く生き延びようとして
<少年>
自分の統括する土地の精気を吸い尽くし、
そうして死滅した土地と一緒に自分も朽ち果てるという
結果に至ってんだ。
<少年>
そして、エルデバームも、他のシステムと同じように
森の精気を吸出し始めやがった。
<少年>
だから、同じことが起きないよう、封印を施して
始末しようとしてたんだよ。
それをお前ら邪魔しやがって・・・
<アーシャ>
(今までの出来事や、森の現状にも合致する内容だし
 嘘ではなさそうだね。)
<アーシャ>
(ただ、1つだけ引っかかるのは
 私が洞窟で感じたエルデバームは、こんなことを
 しそうな雰囲気が全くなかったけど・・・)
<アーシャ>
じゃあ、今、直接エルデバームを倒すために
エルデバームのところに向かってるんだね。
<少年>
そういうことだ。
ところで、俺の話は信じてくれんのか?
<アーシャ>
現時点では、信じるしかないかな。
<少年>
そうか。
今、まともな戦力は俺とあんたしかいねぇからな。
よろしく頼むぜ。

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