![]() | <少年> はぁ? キルアイが倒された!? |
![]() | <魔導師> はい、間違いないかと。 |
![]() | <魔導師> おそらく、エルデバームと接触した2人の もう1人の方でしょう。 |
![]() | <少年> なんだよ、さっきのバンダナのねえちゃんは 弱っちかったのに。 片割れはそんな強いのかよ。 |
![]() | <魔導師> ぜひとも、手合わせ願いたいですな。 |
![]() | <少年> お前は強い奴と聞くと、すぐ戦いたがるな。 ダメダメ、被害者はできるだけ出したくないから。 |
![]() | <魔導師> わかっております、冗談です。 |
![]() | <少年> あっそ、まあいいや。 それにしても、そのもう1人はどうしようか・・・ |
![]() | <少年> 軟禁するには、あそこの遺跡が一番だよな、やっぱ。 |
![]() | <魔導師> そうですが、キルアイを倒すほどのものを 封印のある場所に送ってしまってよろしいのですか? |
![]() | <魔導師> これ以上封印を解かれてしまうと 森の中の監視ができなくなりますが。 |
![]() | <少年> 他にエルデバームに接触したやつはいないんだろ? |
![]() | <魔導師> はい、今のところ、エルデバームに近づいた者も 新たに森に入って来た者もおりません。 |
![]() | <少年> なら、もう1人を捕まえれば他に邪魔者はいないわけだし 最悪、封印が残り2つになっても、作戦に支障はないしな。 |
![]() | <魔導師> はい、では、森監視の術式を解除して 敵を遺跡へ転送する術式の展開準備をしておきます。 |
![]() | <少年> ああ、よろしく頼む。 |
![]() | <少年> あと、大丈夫だとは思うけど、バンダナのねえちゃんに 逃げられたりしないようにな。 |
![]() | <魔導師> かしこまりました。 |
![]() | <ゼライド> さってと ちょっと森で体を動かしとっかな。 |
![]() | <???> あ、もう起きても大丈夫なんですか? |
![]() | <ゼライド> うお! イノシシがしゃべった!? |
![]() | <ゼライド> って、なんだ、レナちゃんが上に乗ってたのか |
![]() | <レナ> ウリは、とっても乗り心地がいいんですよ〜。 で、もう起きても大丈夫なんですか? |
![]() | <ゼライド> ああ、もう大丈夫だよ。 |
![]() | <レナ> そですか〜、良かったです。 |
![]() | <レナ> あ、そういえば、さっき、すごかったんですよ。 |
![]() | <ゼライド> ん? 何が? |
![]() | <レナ> さっき、シルファおねえちゃんが、森で誰かと話をしてて そしたら、突然、ふわっと消えちゃったんですよ。 |
![]() | <ゼライド> へ? 消えた? えーと、 その話をしてた誰かってどんな人だった? |
![]() | <レナ> 緑色の服を着た人でしたよ。 |
![]() | <ゼライド> !! もしかして・・・ |
![]() | <ゼライド> レナちゃん ちょっとウリの手を貸してもらってもいいかな? |
![]() | <レナ> え? はい、べつにいいですよ。 レナはこれからお昼寝しなきゃですから。 |
![]() | <ゼライド> ありがと それじゃ俺、急いでるから! |
![]() | <ゼライド> いくぞ、ウリ!!! |
![]() | <ウリ> ブモ! |
![]() | <アーシャ> (村に戻る頃には応援が来てる頃かな。 クリスの手が空いてるといいんだけど・・・ 私の知識だけじゃ、不明瞭な要素が多いからなあ) |
![]() | <少年> そこのお姉さん、ちょっといいかな? |
![]() | <アーシャ> なっ、誰!? (この子、いつの間にここに・・・) |
![]() | <少年> お姉さんにはさあ、 ちょっと大人しくしてて欲しいんだよね。 |
![]() | <アーシャ> エルデバームを封印したのは、あなた? |
![]() | <少年> そうだけど? |
![]() | <アーシャ> いったい、何が目的なの? |
![]() | <少年> 目的? そうだねえ・・・ 封印すること自体が目的かな。 |
![]() | <少年> とにかく、物事が計画通りに進まないの嫌なんだよね。 というわけで、ちょっと一緒に来てもらうよ! |
![]() | <アーシャ> (くっ、バインド? でも、この程度・・・) |
![]() | <アーシャ> はっ!! |
![]() | <少年> (やっぱり効かねえか。 それじゃ、予定通りでいくか・・・) |
![]() | <アーシャ> そっちがその気なら、こっちだって! |
![]() | <少年> ふん、そんなもん効かね・・・ |
![]() | <少年> って、おい、逃げんのかよ。 |
![]() | <アーシャ> (得体の知れない相手と無闇に戦うわけには いかないからね。 地の利も向こうにあるし・・・) |
![]() | <少年> 残念、森の中にいる以上、あんたに逃げ場は・・・ |
![]() | <少年> おっと、 逃げ場はないと思いな。 |
![]() | <アーシャ> (くっ、やっぱり転移魔法が使えるみたいだね。 しょうがないか・・・) |
![]() | <少年> よっと、 逃げるのは、諦めたようだね。 |
![]() | <少年> (くっ、なかなかやるじゃん・・・) |
![]() | <少年> ぐはっ! |
![]() | <アーシャ> (よし、これで・・・) |
![]() | <背後からの声> あぶねぇ、あぶねぇ 分身じゃなかったら大怪我だな。 |
![]() | <アーシャ> なっ!? |
![]() | <少年> よし、今だ。 |
![]() | <どこからか響く声> 承知。 |
![]() | <アーシャ> (え? 何? ここは・・・) |
![]() | <少年> ここは、森の中の遺跡さ。 数年前まで盗賊団がアジトに使ってたとこでさ、 罠とかあるから下手に動かない方がいいよ。 |
![]() | <少年> 遅くとも2日くらいしたら出してやるからさ、 ちょっとここで大人しくしててよ。 |
![]() | <アーシャ> ちょっと、待ちなさい! |
![]() | <アーシャ> ・・・いっちゃったかあ。 |
![]() | <アーシャ> (・・・とりあえず、出口を探してみよう) |