![]() |
<アーシャ> (主要な組織への連絡は済んだし、 次は避難のお手伝いだね。) |
![]() |
<アーシャ> エリー、避難の方は順調? |
![]() |
<エリーシア> ええ、あと半日もあれば ほとんどの国民を避難させられるわ。 |
![]() |
<エリーシア> 国境への結界も張り終えたし、 万が一国内に攻め込まれるとしても、それまでには 十分避難を完了させられるわ。 |
![]() |
<アーシャ> それは良かった。じゃあ、私はとりあえずギルドの方で 待機してるけど、何か手伝って欲しいことがあったら言ってね。 人手が足りなかったら、ギルドのマスターに頼んでみるし。 |
![]() |
<エリーシア> ええ、ありがとう。そのときは、よろしくお願いするわ。 |
![]() |
<ダグラス> レオン、今回の宣戦布告、どう思う? |
![]() |
<レオン> 以前、ザルガスカの視察に行ったときの状況から判断すると ザルガスカの兵力は、我々アレスティアの兵力には 到底及びません。ザルガスカもそれはわかっているはずです。 |
![]() |
<レオン> それに、ザルガスカの経済状況をみても、他国を侵略してまで 資金や食料その他を得なければならないような 切羽詰った状況とは思えません。 |
![]() |
<レオン> 宣戦布告の口実も こじつけにしか思えないものが多々あります。 |
![]() |
<ダグラス> こじつけでも、勝利してしまえば、どうとでもなるだろうからな・・・ やはり、何か勝算があってのこと ということか・・・ |
![]() |
<レオン> 砦のすぐ近くで待機しているザルガスカの兵ですが あれくらいの数なら、今、砦にいる者達だけでも 対応可能だとは思いますが・・・ |
![]() |
<ダグラス> 相手の目的がわからない以上、こちらも待機しておくとしよう。 少なくとも、我が軍の準備が十分に整うまではな。 |
![]() |
<アーシャ> マスター、どう思います? |
![]() |
<マスター> やはり、兵力を補う策か何かを隠してそうですねえ。 |
![]() |
<アーシャ> そうですかあ。 |
![]() |
<マスター> 兵力を補う方法として、1つ気になることがあるのですが・・・ |
![]() |
<アーシャ> なんでしょう? |
![]() |
<マスター> 先日、アーシャさんに調査していただいたネクロマンサーの件、 下水道で魔物たちを操っていたのは、あそこで死亡していた 老人ではない、別の誰かである可能性が高いんです。 |
![]() |
<アーシャ> えっ、そうなんですか? |
![]() |
<マスター> ええ、術者の死後も傀儡の術が継続していたというのは 術の性質上、考えにくいそうなんです。 |
![]() |
<マスター> そして、もし、その術を使えるものが ザルガスカ側にいるとなると・・・ |
![]() |
<ゼライド> あねさ〜ん、大変で〜す! |
![]() |
<ゼライド> 中央街道に大量の魔物が! |
![]() |
<アーシャ> なんですって!? |
![]() |
<アーシャ> エリー、ちょっと話があるんだけど・・・ |
![]() |
<エリーシア> アーシャ、こんなときに魔物の大量発生だなんて いったい、どうなってるの? しかも、中央街道だけじゃなく、 他の主要な交通路にも現れだしたっていうじゃない。 |
![]() |
<アーシャ> うん、それについての話なんだけど・・・ |
| |
![]() |
<エリーシア> 魔物を操る術なんかがあるなんて・・・ しかも、その術者が何人か国内に潜伏している 可能性があるなんて・・・ |
![]() |
<アーシャ> 術の性質上、それほど長距離から施せるような 術じゃないんだって。 |
![]() |
<アーシャ> ギルドの人たち総出で、避難者の護衛に当たってもらってるけど 術者を倒さないことには、きりがないから、 魔法研究所の人たちに、魔力の流れをたぐってもらおうかと… |
![]() |
<クリス> それは難しいわね。 |
![]() |
<アーシャ> あ、クリス、丁度いいところへ… |
![]() |
<クリス> 魔法研究所の人員のほとんどは国境の結界の維持で手一杯。 魔力の出所を正確に調べるとなると、よほどの実力者か ある程度の人数を集めないことには、役に立たないわ。 |
![]() |
<アーシャ> う〜ん、そっかあ〜、それは困ったなあ。どうしようか・・・ |
![]() |
<アーシャ> あ、そうだ! クリス、ちょっと来てもらえる? |
![]() |
<クリス> え、あ、ちょっと、アーシャ、ひっぱらないでよ、 って、いったいどこに連れて行くつもりよ。 |
![]() |
<アーシャ> エリーは国民の避難と護衛に専念してて! 術者退治は私達でなんとかするからー |
![]() |
<エリーシア> 了解、気をつけてね。 |
![]() |
<魔導師> そろそろ魔物どもがアレスティアで暴れ始めた頃ですぞ。 きっと慌てふためいていることでしょう。 |
![]() |
<鎧の男> そうか・・・ |
![]() |
<鎧の男> 国境の結界がなくなったら、直ぐに攻め入る。 総員、戦闘準備を完了しておけ。 |
![]() |
<ダグラス> 何!、 魔物が!? |
![]() |
<ダグラス> これがやつらの狙いか・・・ しかし、この場を離れるわけにもいかんし・・・ |
![]() |
<レオン> 街にいる者達のがんばりを信じましょう。 今はもう、自警団といがみ合っていた頃とは違います。 |
![]() |
<ダグラス> うむ、そうか、お主がそういうのなら・・・ では念のため、街へ兵を戻す場合に 誰が戻るかだけでも決めておくとしよう。 |
![]() |
<クリス> ちょっと、アーシャ、いい加減、放してってば。 って、こっちにあるのって、もしかして・・・ |
![]() |
<アーシャ> 呪術や暗黒魔法の研究所、通称、デュンケルハイト。 |
![]() |
<クリス> ちょっと、なんでこんないかがわしいところに 来なきゃいけないのよ。 |
![]() |
<女性の声> いかがわしいとは心外ですわ。 |
![]() |
<アーシャ> あ、ヴァネッサさん、こんにちは。 |
![]() |
<ヴァネッサ> これはこれは、アーシャさん、今日はどういったご用件で… |
![]() |
<アーシャ> ちょっと頼みたいことがありまして、 |
![]() |
<ヴァネッサ> そうですか。 立ち話もなんですから、どうぞ中へ。 |
![]() |
<クリス> ちょっと、嫌よ私は、こんなところに入るなんて… |
![]() |
<アーシャ> まあまあ、クリス、とって食われやしないからさ。 |
![]() |
<クリス> ちょっと、アーシャ、はなしなさいよー・・・ |
![]() |
<ヴァネッサ> なるほど、術者の居場所の特定ですか。 確かに、私どもの力を持ってすれば可能でしょう。 |
![]() |
<アーシャ> それじゃあ、よろしくお願いします。 |
![]() |
<ヴァネッサ> では、100万Gほど用意していただければ・・・ |
![]() |
<クリス> ちょっと、なによその大金! 王国の危機なのよ、そんなこと言ってるじゃないでしょ! |
![]() |
<ヴァネッサ> 我々デュンケルハイトは、研究している術の内容からか 皆様に忌み嫌われていまして、スポンサーもおりませんので 火の車なのですよ・・・ |
![]() |
<クリス> うそおっしゃい! どうせあくどいことして、いろいろ稼いでるんでしょ? 暗殺を請け負ったりもするって噂じゃない。 |
![]() |
<アーシャ> まあまあ、クリス、抑えて抑えて。 あくまで噂だから・・・ |
![]() |
<アーシャ> でも、さすがに、その料金は払えないですよ〜。 どうにかなりませんかねえ。 |
![]() |
<ヴァネッサ> 他ならぬ、アーシャさんの頼みとあっても こればっかりは・・・ |
![]() |
<アーシャ> それじゃあ、王国図書館の閲覧許可を出すとしたら どうでしょうか? |
![]() |
<ヴァネッサ> あら!? そんなものを本当に出していただけるんですか? |
![]() |
<クリス> ちょっと、アーシャ、何言ってるよ! そんな許可、出るわけないでしょ!! |
![]() |
<アーシャ> クリスの権限でどうにかなるでしょ。 |
![]() |
<クリス> そりゃあ、そうだけど、なんでこんなやつらに・・・ 私にも立場ってものが・・・ |
![]() |
<アーシャ> 王国の危機に、そんなこと言ってる場合じゃないんでしょ? それとも、他に何かあてがあるの? |
![]() |
<クリス> あーもー、わかったわよ。許可を出せばいいんでしょ、全く。 この戦争が無事に終了したら、出してあげるわよ。 |
![]() |
<ヴァネッサ> 本当ですね、約束ですよ。 もし、約束を破ったら・・・呪い殺しちゃいますよ。 うふふふふ・・・・ |
![]() |
<クリス> ちょっと、なんか物騒なこと言ってるんだけど・・・ |
![]() |
<アーシャ> あはは、単なる冗談だって。 ・・・ たぶん・・・ |
![]() |
<アーシャ> というわけで、術者がいると思われる場所は 地図に示した通りです。探さなければならない範囲が 少し広いかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。 |
![]() |
<デュレスタ> こんだけ限定されてれば十分だ。 この範囲内で身を潜められそうな場所くらい検討がつくさ。 俺らは、この1から3のところを担当させてもらうぜ。 |
![]() |
<デュレスタ> 野郎ども! 騎士団への借りを利子つけて一気に返すチャンスだ! 気合入れていくぞ、ごらぁ!! |
![]() |
<アーシャ> 私は騎士団への連絡も兼ねて、中央広場を経由して 4番の中央街道のところへ向かおうと思います。 |
![]() |
<アーシャ> マスター、ここらへんの人を何人か連れてってもいいですか? |
![]() |
<マスター> ええ、どうぞどうぞ。 それじゃあ、残りを他のギルドのメンバーと自警団とで 適当に分担させていただきますよ。 |
![]() |
<アーシャ> はい、よろしくお願いします。 |
![]() |
<アーシャ> というわけで、魔物の方はどうにかなりそうだから。 |
![]() |
<エリーシア> 了解。それなら砦の方から人手を割いてもらわなくても 大丈夫そうね。 |
![]() |
<アーシャ> それじゃ、私は中央街道の方に向かうから。 |
![]() |
<エリーシア> ええ、気をつけて。 |
![]() |
<ルーファス> 大丈夫ですか? 今すぐ止血しますから、 ちょっと痛いかもしれませんけど、我慢してくださいね。 |
![]() |
<ルーファス> よいしょっと。 はい、これで大丈夫です。 あとは、腕を心臓より高い位置にしておくと効果的ですよ。 |
![]() |
<ルーファス> あ、そちらの方はまず消毒が先ですね。 消毒液を持ってくるんでちょっと待っててくださいね。 |
| |
![]() |
<アーシャ> 率先して救護活動していただいて、ありがとうございます。 |
![]() |
<グレニア> いやいや、医者として当然のことだよ。 |
![]() |
<アーシャ> ルーファス君、がんばってますね。 |
![]() |
<グレニア> ああ、とっても手際が良くてね、大助かりだよ。 |
![]() |
<アーシャ> それにしても、怪我人、けっこう出てるんですね・・・ |
![]() |
<グレニア> ああ、それだけ中央街道を通る人が多かったんだろう。 護衛が来るのがもう少し遅かったらと思うと、ぞっとするよ。 |
![]() |
<グレニア> アーシャさんも十分に気をつけてね。 |
![]() |
<アーシャ> はい。 |
![]() |
<アーシャ> うっわ〜、街道なんかじゃ絶対に見かけない魔物が沢山いるね。 |
![]() |
<アーシャ> それじゃ、あなた達は南の方を、私は北の方を探るから。 |
![]() |
<ギルドの人達> わかりやした、あねさん! |
![]() |
<アーシャ> あーもー、だからなんで、みんな、あねさんって呼ぶのさ〜。 |
![]() |
<アーシャ> まあ、もう、いいや。 とにかくよろしく。 |
| |
![]() |
<男> (おかしい…、これだけの魔物をけしかけているというのに 結界が消えるどころか、街に煙1つ立たないなんて・・・) |
![]() |
<アーシャ> 見つけた! あなたが魔物を操ってる犯人だね。 |
![]() |
<男> なっ、なんだ貴様!? (馬鹿な!? 魔物の行動に不自然さは感じたとしても 操られていることや、ましてやこの場所がわかるはずが・・・) |
![]() |
<アーシャ> みんなを傷つけた報い、受けてもらうよ! |
![]() |
<男> まあいい、丁度、情報が不足してたところなんでね。 魔物でたっぷりといたぶりながら、詰問させてもらうとしよう。 |
![]() |
<男> 馬鹿な!? こんな小娘ごときに・・・ |
![]() |
<アーシャ> さあ、あなたの代わりに 私がいろいろと詰問させてもらおうかな。 |
![]() |
<男> ふっ・・・ 死人に口なしという言葉を知っているかな・・・ |
![]() |
<アーシャ> え? あ、ちょっと、待ちなさい! |
ズシャッ! | |
![]() |
<男> がはぁ・・・ |
![]() |
<アーシャ> そんな・・・ |
![]() |
<ギルドの人> あねさ〜ん、どこにいますか〜。 |
![]() |
<アーシャ> あ、お〜い、こっちこっち。 |
| |
![]() |
<ギルドの人> 自ら命を絶つとは、恐ろしい連中ですね・・・ |
![]() |
<アーシャ> そうだね。 まあ、とにかく私は、砦の方へ向かうから 後のことは、よろしく。 |
![]() |
<ギルドの人> わかりやした! |