〜第2話〜

憧れの あの人は



ステンシアの村


<アーシャ>
(ステンシアにとうちゃ〜く♪
 早速、ルー君のところに特攻!!)

ルーファスが住んでいる家


コンコン

<アーシャ>
ごめんくださーい
<男の人>
はいはい……て、アーシャさんじゃないか、いらっしゃい
<アーシャ>
こんにちは、グレニアさん、ルー君いますか?
<グレニア>
部屋にいるよ。どうぞあがって。
<アーシャ>
おじゃまします。

ルーファスの部屋


コンコン

<ルーファス>
どうぞ。
<アーシャ>
こんにちは、ルー君
<ルーファス>
あ、アーシャさん、こんにちは。
<アーシャ>
久しぶり。3ヶ月ぶりくらいかな?
しばらく見ないうちに、また大きくなったね。
<ルーファス>
そうですか?
自分では良く分かりませんけど。
<ルーファス>
ところで、今日はどうされたんですか?
<アーシャ>
今日はエリーからルー君に伝言を預かってきたんだ。
<ルーファス>
伝言、ですか。なんでしょう?
<アーシャ>
エリーは仕事が忙しくて、誕生日に会いに来れそうにないって。
でも、近いうちに必ず会いにいくからって。
<ルーファス>
・・・そうですか。
残念ですけど、仕事が忙しいんじゃしょうがないですね。
<アーシャ>
でもね、誕生日プレゼント預かってきたんだ。はいっ
<ルーファス>
どうもありがとうございます。
すみません、わざわざ届けていただいて。
<アーシャ>
なんと、さらに
<アーシャ>
じゃーん、私からもプレゼントだよ。
<ルーファス>
えっ? あ、いいんですか?
<アーシャ>
遠慮は無し無し、
少し早いけど、はい、誕生日おめでとう
<ルーファス>
あ、ありがとうございます、アーシャさん。
<グレニア>
お、よかったじゃないか、ルーファス。
<グレニア>
ところで、アーシャさん。今日はうちに泊まっていかないかい?
ちょっと早いけど、簡単な誕生日パーティーでも
しようかと思うんだけど。
<アーシャ>
そうなんですか?
<グレニア>
エリーシアさんが来れないのなら、アーシャさんがいるうちに
やってしまった方がいいかと思ったんだけど。
<アーシャ>
そういうことなら、お言葉に甘えて。
でも、森にちょっと用事があるんで、そっちに出かけますが
夕方には戻ってきますね。
<グレニア>
それは良かった。
じゃあ、夕方までにバッチリ準備しておくから
楽しみにしててね。
<アーシャ>
それじゃあ、用事が早く終わったら、私もお手伝いします。
それじゃ、ルー君またあとで。
<ルーファス>
はい。準備はグレニアさんに任せて
気にせず用事を優先しちゃっていいですからね〜。

部屋を出て、森に向かうアーシャ

<グレニア>
良かったなルーファス、
大好きなアーシャさんと誕生日パーティーだぞ。
<ルーファス>
いや、別にそんなんじゃないですよ。
<グレニア>
はっはっは。照れるな照れるな。
でも、あんないい娘、早くしないと彼氏ができちゃうぞ。
なんなら、今日、告白しちゃったらどうだ?
<ルーファス>
だから、そんなんじゃないですってば〜。
もう、僕なんかからかってないで
パーティーの準備でもしてください。
<グレニア>
はいはい、わかりましたよ〜。
<ルーファス>
まったく、グレニアさんは〜・・・
<ルーファス>
(僕なんかが告白したって、どうせ・・・)

村の入り口付近


<アーシャ>
(さあ、クリスに頼まれた花を採ってこなきゃね。
 暗くなる前に終わらせようっと。)

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