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<アーシャ> あ、エリー、お疲れさまー。 |
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<エリーシア> ごめんねアーシャ、呼び出したのに待たせちゃって。 仕事が中々片付かなくて・・・ |
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<アーシャ> 全然問題ないって。 お城の中は見てて飽きないし。 |
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<アーシャ> ところで、頼みごとって何? |
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<エリーシア> 実は、もうすぐルーファスの誕生日なの。 毎年この日は会いにいってるんだけど、 今年は外せない仕事があってね。 |
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<エリーシア> それで、私の代わりにプレゼントを渡してきて欲しいんだけど、 お願いできる? |
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<アーシャ> お安い御用だよ、まかせといて。 ルー君、今年で13才だっけ? |
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<エリーシア> ええ。 |
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<アーシャ> もう、そんな歳かぁ。 じゃあ、私も何かプレゼント用意しよっと。 |
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<エリーシア> ありがとう。きっとルーファスも喜ぶわ。 |
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<エリーシア> でも、ごめんなさいね。 こんなこと頼んじゃって。 |
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<アーシャ> 困ったときはお互いさまだよ。気にしないで。 |
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<アーシャ> それに、他でもない王国軍4番隊の副騎士団長様からの 直々のお願いとあらば断るわけには! |
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<エリーシア> もう、からかわないでよ。 《深紅の魔法剣士》さん。 |
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<アーシャ> どうしてそれを!? |
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<エリーシア> あら?けっこう有名よ。 |
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<アーシャ> も〜、恥ずかしいなあ・・・ |
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<アーシャ> それはさておき、 親友なんだから、気を使わずにドンと任せちゃってよ。 |
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<エリーシア> そういってくれると助かるわ。 はい、これがルーファスに渡すプレゼント。 |
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<アーシャ> では確かにお預かりしました〜。 |
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<エリーシア> それと、誕生日には間に合わないけど 近いうちに必ず逢いに行くからって、伝えておいて。 |
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<アーシャ> うん。必ず伝えるよ。 |
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<エリーシア> それじゃ私は仕事に戻らなきゃならないけど、よろしくね。 |
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<アーシャ> うん。 お仕事頑張ってね。ばいばい。 |
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<アーシャ> (エリーはいつも忙しそうだねえ。 体を壊さなきゃいいけど) |
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<アーシャ> さて、ルー君への私からのプレゼントは何にしようかな〜。 |
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<アーシャ> (そうだ、クリスにちょっとお願いしてみよう) |
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<アーシャ> やあ、クリス、元気? |
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<クリス> あら、アーシャ。こんなところに来るなんて珍しいわね。 どうしたの、今日は? |
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<アーシャ> えーっとね、魔導書を一つ売ってもらえないかな。 |
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<クリス> 別にいいけど、魔導書の売買は色々と面倒よ。 借りるだけなら手続きとか簡単なんだけど。 |
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<アーシャ> いや、プレゼントだからね。 |
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<クリス> プレゼントって・・・もしかすると、相手はルーファス君? |
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<アーシャ> うん。良くわかったね。ルー君の誕生日が近いって知ってたの? |
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<クリス> それもあるけど、 あなたの知り合いで魔導書なんて貰って喜ぶのは 彼くらいしか、思い当たらないし。 |
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<アーシャ> なるほど。 |
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<クリス> それで、どんな本が欲しいの? |
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<クリス> とは言っても攻撃的な魔法に関する魔導書のほとんどは 未成年者の閲覧が禁止されているから、 必然、治癒魔法や神聖魔法関連のものになるんだけど。 |
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<アーシャ> うん。ジャンルはそれでいいよ。 何かオススメのものってある? |
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<クリス> そうねえ、ちょっと待ってて。 |
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<クリス> これなんかどう? 基本治癒魔術百科。 |
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<アーシャ> ああ、自然治癒力を高めてどうこうとか 気の流れが何とかって奴だね。 いいんじゃないかな。 |
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<クリス> 本当は大学レベルの本なんだけど、 彼なら飽きずに読めるでしょ。 |
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<アーシャ> で、いくらで譲ってもらえる? |
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<クリス> うーん、複写もあるし、そんな高くなくていいんだけど・・・ 1,500Gでどう? |
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<アーシャ> もう一声 |
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<クリス> じゃあ、2,000G |
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<アーシャ> 何で上がるのぉ… |
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<クリス> ふふふ、冗談よ。 |
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<クリス> そうだ、研究部の方で研究に必要な材料が不足してるんだけど それを採ってきてくれたら、タダで譲ってあげるわよ。 |
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<アーシャ> ホント!? ありがとう。 で、何を採ってくればいい? |
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<クリス> アーシャほどの腕前なら簡単だと思うんだけど・・・ ステンシアの森に生えてる シアノコの花とバラミンの花を20本ずつお願いできる? |
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<アーシャ> わかった、すぐ採ってくるよ。 |
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<クリス> 別に急遽必要ってわけじゃないから プレゼントを渡しに行くついででいいわよ。 ルーファス君が住んでるとこ、ステンシアでしょ? |
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<クリス> 本も先に持ってちゃってかまわないから。 |
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<アーシャ> ホント!? 助かるよ〜。 |
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<クリス> それじゃ、材料の方、よろしくね。 |
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<アーシャ> うん、任せといてよ。 |
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こうして私は、ルー君が住んでいるステンシアへと出発しました。 |