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〜第7話〜

揺らめく赤い眼光





アーシャ「メキドフレア!!!!」

アーシャの手から巨大な炎が放たれた。


<アーシャ>
(これでも、駄目かあ。 まいったなあ・・・)
<???>
・・・アーシャさん、聞こえますか?
・・・アーシャさん・・・
<アーシャ>
(ん、この感じは・・・
 エルデバームさん?)
<エルデバーム>
よかった、聞こえているみたいですね。
<アーシャ>
はい、聞こえてますよ。
<エルデバーム>
封印がまた1つ解けました。
どうもありがとうございます。
<アーシャ>
あ、はい。
(そっか、さっきのゴーレムは封印も担ってたんだ)
<エルデバーム>
森の様子もある程度見渡せるようになりました。
アーシャさん、遺跡に閉じ込められて
しまっているようですね。
<アーシャ>
そうなんですよ。
どうにか脱出したいんですけど
私の力じゃ、どうにもならなくて・・・
<エルデバーム>
わかりました。
どうにか方法を考えてみます。
<アーシャ>
よろしくお願いします。
<アーシャ>
あ、でも、そろそろ街から応援が来る頃なので
その人たちに頼んでくれれば大丈夫ですよ。
<エルデバーム>
・・・
それについてなのですが、
<アーシャ>
はい?


シルファが連れ去られたと思われる、ということを
エルデバームから聞かされるアーシャ


<アーシャ>
そう、ですか。 シルファが・・・
<エルデバーム>
封印のある場所からシルファさんの気が
かすかに感じ取れますから、そこに
連れ去られたとみて間違いないでしょう。
<エルデバーム>
気の感じから察するに、命に別状はないと思います。
<アーシャ>
(私と同じように
 どこかに閉じ込められているだけかな?)
<アーシャ>
(それにしても
 街に応援を呼びに行けてないのは問題だね・・・)
<アーシャ>
(とにかく、ここから脱出しなくちゃ!)
<エルデバーム>
あ、アーシャさん
今、ここに誰かが近づいてきてます。
<アーシャ>
誰でしょうか?
<エルデバーム>
私は会ったことがない人ですね。
でも、助けになってくれるかもしれません。
ちょっと、コンタクトを試みてみます。
<アーシャ>
はい、よろしくお願いします。




<ゼライド>
くっそー。
シルファどころかアーシャさんも見当たらねえ・・・
<エルデバーム>
すみません、私の声が聞こえますか?
<ゼライド>
うお! なんだ?
頭ん中から急に声が? へ? あれ?
<ウリ>
ブモ?




<エルデバーム>
アーシャさん、どうにかなりそうですよ。
<アーシャ>
そうですか!


ドゴーーン!


<アーシャ>
わっと・・・
<外からの声>
よし、ウリ、もういっちょ!
<アーシャ>
この声は・・・


ドゴーーーン!!

<ゼライド>
アーシャさ〜ん、無事ですかーー
<アーシャ>
ゼライド、それに、ウリまで!
<アーシャ>
ありがと、助かったよ。
怪我の方は、もう大丈夫なの?
<ゼライド>
はい、ばっちし全快っす。
さあ、シルファもサクっと助けに行きましょう。
<アーシャ>
う〜ん・・・ 直ぐに助けに行きたいところだけど
敵についての情報がもうちょっと欲しいかな。
<アーシャ>
あと、こっちの状況が相手にどのくらい
読まれちゃってるかってのも問題なんだよね・・・
<エルデバーム>
もう今なら、敵は森の様子を見渡すことが
できないはずです。
<エルデバーム>
それに、アーシャさんが閉じ込められた後、この周辺に
ゼライドさんたち以外に誰も来ていませんから
脱出できたことも知られてないでしょう。
<ゼライド>
こりゃあ、隙を突いて助けるチャンスっすよ。
<アーシャ>
う〜ん、こちらの動きが読まれてないなら
どうにかできそうだね。
じゃ、直ぐに向かおう!


森の中

<アーシャ>
(私が正面から封印の場所に向かって、敵を引き付けて
 ゼライドは、ウリに身を隠しつつシルファを探す…
 月並みだけど、しょうがないよね)
<アーシャ>
(どんなふうに捕まってるかが問題だけど・・・
 ともかく、まずは目的地に進もう)

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